社長就任にあたり、ご挨拶を申し上げますとともに、所信の一端を述べさせていただきます。

 
環境テクノスの前身である北九州公害技術センターは、”七色の煙”や”死の海”など甚大な公害問題がおこっていた北九州市の地において、工場からの排水や排ガスの環境影響を把握するための分析・測定を事業として1976年に設立しました。以降、「環境という分野において必要とされる価値ある情報を提供する」ことを理念とし、エンジニアリングや環境アセスメント、生態系調査、ダイオキシン分析、標準物質製造、廃棄物や低炭素化に関するコンサルティングなど事業領域を拡大してきました。

 
かつては産業公害問題から注目されるようになった環境問題ですが、生態系の破壊や廃棄物問題、地球温暖化問題というように、非常に多様化するとともに、すべての業種、活動に関連する事象として対応が求められています。特に近年では、PM2.5などのように成長する東・東南アジア等におけるグローバルな視点でも対応が求められています。

 
当社では、長年の経験で培われた高い技術力と知見を活かし、これからもこの大きな流れに対応したサービスを提供し続けていきます。私は、社長就任にあたり、このように多様化する環境問題に対して、必要とされるサービスを如何にして提供し続けられるかを考えたとき、常にその答えはお客様にあるという、経営の原点に立ち返るべきだと思いました。創業者である前社長が常々、「世のため人のために」と申しておりましたが、この思いを第二創業の原動力として事業を展開していきたいと考えております。

 
本年度より、社長を最高責任者とする執行役員制度を設け、既存事業、新規事業、管理、営業の各視点から、顧客や現場の実情にあわせた迅速な判断・行動がとれるような体制を構築しました。また、ビジョンとして掲げております『始動!環境コンシェルジュ』も、お客様の信頼とともに社内外に浸透させていきたいと考えております。手前味噌でない真にお客様に必要とされる会社となるように、より一層の努力と情報開示に努めて参る所存です。
皆様の更なるご支援をお願いし、社長就任のご挨拶とさせていただきます。

代表取締役 鶴 田  直